血管看護研修コースとは

 2017年日本血管看護研究会設立より代表世話人を務めております溝部みぞべと申します。この度は、謹んで、血管看護研修コースについてご案内申し上げます。

 私は看護師として外科病棟に勤務するようになり、閉塞性動脈硬化症や腹部大動脈瘤の術後患者さんと初めて出会い、どんなケアをすれば良いのだろうと、自信もなく、正解もわかりませんでした。

 血流が滞ったり、血管が破綻することが、どれほど問題で、患者さんは何がどう大変なのだろうと、それらを知ることが最初の10年。次の10年は、多様な併存症の療養や予防を含めて、様々な場所で多職種の方々と共に働きました。現在は、血管看護を次世代に引き継ぐための研究・教育に通ずる仕組みづくりを目標に掲げ、様々な場所で孤軍奮闘してきた同士と仲間意識を共有し、この血管看護研修コースで集結することができました。

 血管看護の専門職種性を高めることで、血管障害患者のみならず、様々な組織・臓器の循環障害を伴う人々の健康成果を改善することが期待されます。脈管の健康は、全ての年代の人々の健康課題です。

 血管看護研修コースは8領域から構成されます。皆さま方それぞれの勤務環境や興味関心に応じて受講を進め、血管看護にあなたの未来を描いてみませんか?ご参加お待ち申し上げております。

              日本血管看護研究会 代表世話人 溝部昌子


運営委員長挨拶

 血管看護研究会は、2015年6月に日本血管外科学会のシンポジウムを受けて溝部昌子代表世話人によって設立されました。以来、毎年の研究会をはじめ、血管障害患者の療養をサポートする看護専門職として、透析、手術、糖尿病、創傷のそれぞれの看護、健康教育や運動指導まで活動を継続してきました。

 この度、新たに血管看護研修コースを構築すべく運営委員会が立ち上がりました。テーマを画像評価や手術、透析、症状管理や医療安全など8つの体系に整理し、年1回の研究会で継続的に講習を行うべく精鋭準備しているところでございます。

 会員の皆様をはじめ、血管看護に興味を持つ看護師、また当該病棟などに異動され勉強の機会を模索している方など、幅広く受講いただける方を募集しております。私たちと一緒に、今後も増加が懸念される血管障害の看護について学び、議論しながら血管看護を深めていきませんか?

              血管看護研修コース運営委員会 委員長 日野岡蘭子


血管看護研修ポスター




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